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ひな祭りや桃の節句の由来は?菱餅やちらし寿司はどうなの?

      2019/05/22

3月と言えば、ひな祭り、桃の節句ですね。

娘さんがおられるご家庭の皆さん、
おめでとうございます!

娘さんの健やかな成長は、両親や親戚にも
嬉しいものです。
でもそんな時、疑問に思うのは、
「桃の節句の由来」ではないでしょうか。

「桃の節句の由来は、幼女の人形遊び」と聞きますが、
本当に、そうなのか?

何か気をつけないといけないことはないか、
不安な方は、ここでしっかりと
確認して下さいね。

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ひな祭りや桃の節句の由来は?

一般的に、
六朝時代の水害のお祓いをする儀式が日本に伝わり、
三月三日に宴が行われ、祓いの道具として、
人形(ひとがた)が使われ、それが流し雛となりました。

やがて飾り棚にも置かれるようになり、
今の雛人形の原型となりました。

そして雛人形を飾ることで、
一年を通じて、娘の健やかな成長を
願うようになったのが由来です。

三月三日の桃の節句は、正式には、
上巳(じょうし)と言います。

この三月三日の桃の節句は、
・一月七日の人日(じんじつ)・・・・七草の節句
・五月五日の端午(たんご)・・・・・菖蒲の節句
・七月七日の七夕(しちせき)・・・・笹の節句
・九月九日の重陽(ちょうよう)・・・菊の節句
と並ぶ、五節句の一つです。

中国の六朝時代(5世紀ごろ)に、
三月三日に清流の近くで流杯曲水の飲というものを
行ったそうです。

もともと上巳は陰暦三月第一の巳の日でしたが、
魏より三月三日と定められました。

流杯曲水の飲は、水辺で水害の難をお祓いし、
招魂を行う儀式でした。
 
この上巳、すなわち三月三日が日本に伝わり、
大宝元年(701年)から、三月三日の行事となりました。

神亀五年(573年)の三月以降、一時期、
この儀式がとり行われない時期もありましたが、
嵯峨天皇が復活させ、藤原道長が私事で曲水宴を行い、
このときお祓いの道具として人形(ひとがた)が
使われました。

人形のお祓いは古くから行われた俗信ですが、
自分の罪を人形に託して、肌にすりつけ、
息を吹きかけて水に流すというものです。

現在でも、上巳(三月三日)の人形は、
「流し雛」の風習として残っています。

この祓い人形と、幼女の遊び道具の小さな人形とが
結びつき、中世以降では上巳(三月三日)の人形が
立派なものとなっていきました。

そして流すばかりでなく、やかて飾り棚にも飾られるようになり、
江戸時代には、宮中を模した雛人形になりました。

雛人形を飾る風習は、もともと「ひひな遊び」とも言い、
平安時代に幼女が小さな人形で遊ぶことに由来しています。

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「ひひな」とは、本来は普段の遊び道具であり、
上巳とは無関係でしたが、前述の祓い人形と結びついたことで、
やがて室町時代には、お祓いのために上巳、すなわち三月三日に、
人形を贈答する風習が生まれました。

元々、「ひひな」を贈答するのは三月三日に
限ったことではなかったのですが、
江戸初期には三月三日の雛遊びが定着するようになり、
娘の成長を祈って飾る現在の形に近づき、
文化文政年間には、江戸でも雛祭りが
盛んに行われるようになり、今に至っています。

桃の節句の菱餅の由来は?

一般的に
菱餅は、心臓(心)を表しています。

菱餅は、赤・緑・白の三段重ねですね。
大昔の宮中時代から
・赤の部分にはクチナシ
・緑の部分にはヨモギ

を混ぜ飾られて、作られていたようです。

どちらも邪気を祓うと信じられていた
薬用の食材を用いていました。

赤・緑・白の3色には、諸説あります。

一つは、
・赤は、桃の花
・緑は、草餅
・白は、白酒

を表しているという説。

また別には、
・白は雪で覆われた大地
・緑は雪解け後の新しい芽吹き
・赤は美しい桃の花が咲く春

を意味する説もあります。

餅が菱形なのは、大切な心臓(心)を
表しており、邪気を祓い、娘の健やかな成長を
切に願う親の気持の表れであると言われています。

 POINT! 

いずれにせよ、桃の節句は、
一年の四季を通じて娘が健康でありますようにと願う
親の気持から生まれたことは間違いありません。

桃の節句のちらし寿司の由来は?

一般的に、
ちらし寿司は、元々はひな祭りの行事食ではなかったのですが、
縁起の良い食材をふんだんに使った料理がいつの間にか、
桃の節句に似つかわしい食べ物として定着しました。

ちらし寿司は、見た目も華やかなので、縁起物としても
定着しやすかったのでしょう。

ちらし寿司に入る食材ですが、
・エビは、生命
・レンコンは、見通しのよさ

などを表しています。

ちらし寿司に入っている食材は、
地方によってかなり異なります。

地方によっては、桃の節句に、
ちらし寿司ではなく、押し寿司などを
食する地域もあるようです。

まとめ

桃の節句の由来は、
六朝時代の水害のお祓いをする儀式が日本に伝わり、
三月三日に、祓いの道具として、人形(ひとがた)が
使われ、それが流し雛にやがて雛人形になりました。

雛人形を飾ることで、
一年を通じて、娘の健やかな成長を
願うようになったのが由来です。

菱餅は、心臓(心)を表しており、菱餅の赤・緑・白
の3色は、諸説があります。

ちらし寿司は、縁起の良い食材を使った料理が、
見た目も華やかな為、桃の節句に似つかわしい
食べ物として定着しました。

娘さんがおられるご家庭は、三月三日は、
娘さんの健やかな成長を願って、お祝いしましょう!

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