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PM2.5って何の略?成分は何?発生源はどこ?

      2019/05/22

春先になると、
花粉に加えて、PM2.5が気になりますね。

空や遠方が霞んで見えると、
あまり気分のいいものではありません。

でもそんな時、気になるのが、
PM2.5って、良く耳にするけど、
「何の略なのか?成分は何?発生源はどこ?」
ではないでしょうか。

「PM2.5は、花粉用マスクで防げる!」と聞きますが、
本当に、そうなのか?

何か気をつけないといけないことはないか、
不安な方は、ここでしっかりと
確認して下さいね。

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PM2.5は何の略?

基本的に、
PM2.5は、「Particulate Matter」
の略称です。

「Particulate」は、「微粒子の」
「Matter」は、「物質」
という意味です。

大気中に漂う粒子状物質の内、その粒形が、
2.5マイクロメートル(μm)(マイクロは100万分の1)
以下の大きさの固体や液体の微粒子のことをいいます。

粒が非常に小さい為、肺の奥深くまで入り込みやすく、
ぜんそくや肺がんなどのほか、
不整脈や心臓発作、花粉症など循環器系への影響も
懸念されています。

また一般的に、
PM2.5は、大気汚染の原因物質とされています。

その為、各自治体で大気中の濃度を測定し、環境省の定める
環境基準(大気1立方メートルあたり35マイクログラム)
を超える場合は、各種注意報を発令することになっています。

春先は、季節風に乗ってやってくる黄砂や杉花粉との相互作用によって、
気管支系に障害が出ることも十分考えられるので、
マスクをする等、十分な予防対策をされることをおすすめします。

ただし、PM2.5は花粉よりも小さいので、
通常の花粉用マスクでは、防ぐのは無理です。

 POINT! 

ウイルス用のマスクなどを装着すれば、安心です。

PM2.5の成分は何?

基本的に、
炭素成分、硝酸イオン、硫酸イオン、アンモニウムイオンなどが
主な成分です。

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その他の成分としては、
ケイ素やナトリウム、アルミニウムなどの無機元素なども
含まれています。

当然ながら、気象条件や、場所、季節でも
その成分は、大きく変わります。

PM2.5の発生源はどこ?

基本的に、
PM2.5は、様々な場所から発生します。

通常、
PM2.5は、一次粒子と二次粒子に
大きく区分されます。

一次粒子は、
直接排出されるものを指します。

また、二次粒子は、
大気中での化学反応によって、発生したものを指します。

一次粒子の代表的な発生源は、
主に、
・工場
・建設現場
・事業場
・車
・飛行機
・船舶
・燃焼による排出ガス

等が考えられます。

また、自然由来のものとして、
・火山
・海洋
・土壌

なども、一次粒子の発生源となります。

二次粒子の発生源としては、
・石油からの揮発成分が大気中で変質してできる粒子
などからなります。

粒子状物質という呼び方は、
これらを大気汚染物質として扱うときに用いる。

当然ながら、PM2.5は、微粒子ですから、
風の影響を大きく受けます。

ですから、他の地域で発生したPM2.5は、
風によって簡単に移動できる為、その拡散範囲は、
地球規模的なものとなります。

という訳で、PM2.5は、大気中に長時間浮遊し、
風の影響で長距離を移動することが可能なので、
場合によっては、工場や事業場、自動車などの
発生源が集中する地域でもPM2.5の濃度が
必ずしも高いとは限りません。

まとめ

PM2.5は、
「Particulate Matter」の略称です。

2.5マイクロメートル以下の大変小さい微粒子なので、
これを防ぐには、通常の花粉用マスクでは役不足で、
ウィルス用のマスクが必要になります。

炭素成分、硝酸イオン、硫酸イオン、アンモニウムイオンなどが
主な成分です。

発生源としては、
工場や車などから直接排出される一次粒子と、
大気中での化学反応によって、発生した二次粒子が、
代表的なものになります。

いずれにせよ、風の影響で、長距離を移動することが可能なので、
発生源とその場所のPM2.5の濃度の高さは必ずしも
一致するとは限らないということは覚えておきましょう。

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