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赤ちゃんの予防接種で同時接種は大丈夫?リスクは?スケジュールは?

      2019/05/19

赤ちゃんを無事ご出産された方、
おめでとうございます。

お子さんの健やかな成長が楽しみですね。

でも初めての赤ちゃんだと、予防接種なんか、
気になりませんか?

「予防接種は、同時接種が当たり前!」と聞きますが、
本当に、そうなのか?

何か気をつけないといけないことはないか、
不安な方は、ここでしっかりと
確認して下さいね。

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赤ちゃんの予防接種で同時接種させても大丈夫か?

基本的に、
赤ちゃんに予防接種を受けさせる場合、
同時接種にするべきです。

何万件かに一件の副作用の報道で敏感になるのは仕方ありません。
しかしながら、それを考慮しても、同時接種のメリットは大きいです。

赤ちゃんに予防接種の同時接種を受けさせる場合、
・ヒブ
・肺炎球菌
・B肝
・ロタウイルス
の4種の同時接種になります。

同時接種のメリットとしては、
1.同時接種の方が早く免疫が完了する
2.病院へ行く回数が減るので、インフルエンザなどに感染するリスクが減る
3.予防接種の接種漏れが減る
  (個別接種の場合、風邪などひいて受けそびれると
   その後のスケジュールが崩れてしまい、接種漏れが起こりやすい)
4.スケジュールが立てやすい
5.経済的に若干有利(安くなる)
になります。

同時接種のデメリットとしては、
1.一度に複数、痛い思いをする
2.副作用が起こった場合、どの予防接種で起きたかわかりにくい
になります。

ただし、同時接種だと、副作用が起こった場合、
どの予防接種に原因があるかわかりにくいといいますが、
実際にアナフィラキシーや血小板減少性紫斑病、ADEMなどが発症しても、
医学的対応は変わらないので困ることはありません。

それ以上に、単独接種での接種遅れによるお子さんの死亡、
後遺症の方がはるかに心配です。

重要なことは原因追求ではなく、お子さんの命であり、
重症感染症を防ぎ、お子さんの後遺症を予防する為にも、
同時接種すべきです。

不安な場合は、
小児科の医師に相談しましょう。
小児科の医師であれば、同時接種について、
明確に説明してくれるはずです。

説明が不明確であったり、即答できない小児科の医師は、
まだ、個別接種と同時接種のお勉強が足りないのかもしれません。

その時は、メリット、デメリットをきちんと説明してくれる
小児科の医師を探し、納得した上で同時接種されることをオススメします。

赤ちゃんの予防接種で同時接種のリスクは?

基本的に、
同時接種のリスクはゼロではありません。

ただし、このリスクは、単独接種でも同じです。

世界では、欧米は無論、中国、台湾、フィリピン、インドなどの国でも
3~9本の同時接種が、10年以上前から行われています。

単独接種に比べて、同時接種の方が
色々な予防接種の早期接種が可能なため、
子どもたちの命を的確に守ってくれますので、
単独接種に比べてはるかに安全な接種法です。

実際に、単独接種でも、同時接種でもワクチンは、
100万接種に1例程度、重篤な副反応が見られます。

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そして、1000万接種しますと後遺症または死亡例も発生します。

しかし、重要なことは同時接種でも、
単独接種でもこの比率は全く変わらないという事です。

ワクチンそのもののリスクは
一定頻度で必ず発生しますが、同時接種にしたことで、
死亡率や有害事象発生率のリスクが増える
という報告は国内外でゼロです。

つまり、同時接種そのものに起因するリスクは全くありません。

赤ちゃんの予防接種のスケジュールは?

一般的に、赤ちゃんが生まれたら、
早めに、小児科の医師に予防接種のスケジュールについて
相談することをオススメします。

同時接種が可能な小児科の医師に同時接種と任意で受けたい種類を伝えて
スケジュールを立ててもらいましょう。

予防接種スケジュールを考える場合に、最も多くの人が参考にしているのが、
・日本小児科学会が推奨する予防接種スケジュール
・VPDを知って、子どもを守ろうの会のスケジュール
です。

 POINT! 

両者とも、乳児期のスケジュールは、以下の通り同じです。
是非、参考になさって下さい。

・生後2か月:
  小児用肺炎球菌、ヒブ、ロタウイルス、B型肝炎の4本同時接種
・生後3か月:
  小児用肺炎球菌、ヒブ、ロタウイルス、B型肝炎、4種混合接種
  (DPT-IPV)の5本同時接種
・生後4か月:
  小児用肺炎球菌、ヒブ、ロタウイルス、四種混合接種
  (DPT-IPV)の4本同時接種(ロタはロタリックスの場合は3回目は不要)
・生後5か月:
  4種混合(DPT-IPV)、BCGの2本同時接種
  (BCGが集団接種の場合は4種混合(DPT-IPV)のあと1週間あけて接種)
・生後8か月ごろ:
  B型肝炎接種

注意点としては、
ロタウイルスは生ワクチンなので、今の日本のルールでは、生ワクチン接種後は、
4週間(中27日間)一切他のワクチンは接種できません。

従って、接種本数の制限をしてロタウイルスやB型肝炎だけ別日程で受けると、
ヒブや肺炎球菌、四種混合(DPT-IPV)などの
重要ワクチンの接種完了がどんどん遅れてしまいます。

その間に髄膜炎や百日咳を罹ってしまうリスクが高まります。

ロタウイルスやB型肝炎を接種する場合には、
ヒブなど他の重要ワクチンのスケジュールを遅らせることがないように、
必ず4本、5本と接種できるものは全て同時接種する事が必須になってきます。

お子さんを感染症から最大限守る為には、
日本小児科学会などの専門家が推奨するスケジュールに従い、
生後2か月時に4本、3か月時に5本と積極的に同時接種をし、
できるだけ早期免疫獲得を目指して頂くのがベストスケジュールです。

まとめ

赤ちゃんが生またら、予防接種の計画を立てましょう。

今は、同時接種が常識です。

小児科の医師に予防接種のスケジュールを相談し、
早めに、接種の計画を立てましょう。

予防接種できる時期が決まっているものもあり、
予約のタイミングを考えると、遅くとも生後1ヶ月までに、
予防接種のスケジュールを決め、予約を入れることをオススメします。

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