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桜前線の意味は?由来は?北上する速度はどれぐらい?

      2019/05/22

桜の季節になると、
桜の開花時期が気になるもの。

満開の桜の下、
気の合う仲間と、飲んで歌って、
楽しく過ごすのを、毎年楽しみにしている
方も多いのではないでしょうか。

でもそんな時悩むのが、天気予報で聞く
「桜前線」のことではないでしょうか。

「桜前線って一体どういう意味」
って今更聞けません。

本当のところ、どういう意味なのか?
由来は、北上速度って?

何か気をつけないといけないことはないか、
不安な方は、ここでしっかりと
確認して下さいね。

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桜前線の意味は?

基本的に、
桜前線は、開花予想日が同じ地域を色分けしたときの
境界線のことです。

桜前線は、おおむね南から北へ、
高度の低い所から高い所へと進みます。

しかしながら、九州より北に位置する南関東の方が
先に咲く場合があるなど、
開花予想日が必ずしも連続した線とはならない年もあります。

桜前線は、
開花日と冬の気温が相関しているので、
過去のデータと照らし合わせると予測できます。

この場合、桜の開花予想で通常使われる
全国各地にある標本木はあまり関係ありません。

毎日気温を観測し、予測するだけなので、
今では、複数の民間の会社が桜前線を
予測して、公表しています。

一方、開花日は、積算温度の法則、通称「600度の法則」に、
標本木を目視で確認して、最終的に判断されます。

「季節の移り変わりを、気温や天候だけでなく五感で確認しよう」
というスタンスで行われています。

桜前線の由来は?

基本的には、
「桜前線」という言葉はマスメディアによる造語で、
1967年(昭和42年)頃から用いられるようになったのが、
由来です。

今では、春になると、毎回ニュースで、
この「桜前線」の北上を耳にすることが多いですね。

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なお、気象庁は、2010年(平成22年)から、
開花予想の発表を取りやめました。

民間事業者による開花予想が活発に行われるようになった為、
「気象の応用情報の業務は、民間事業者に任せる」
というのが理由です。

これにより、現在開花予想の発表は、
ウェザーニューズや日本気象協会などの
複数の民間の事業者が提供しています。

桜前線の北上する速度は?

一般的に、
桜前線は、平地で1日あたり、約30Km北上します。

しかしながら、注意すべきは、
桜前線の北上する速度は、
地域や標高など、場所によって大きく変わることは
覚えておきましょう。

南北に長い日本では、
地域毎に、桜前線の北上する速度は大きく異なります。

東京~青森間では、1日あたり、約20Km
鹿児島~青森間では、1日あたり、約70Km

また、山を上る時は速度が鈍ります。

実際に、標高100m上がるのに、
2、3日もかかることが観測されています。

例えば、ソメイヨシノの開花前線がようやく、
本州最北端に達するのと同じ頃、
四国の標高1,000m付近の桜が開花したりする
逆転現象も観測されています。

また、実際の桜前線は、単純な曲線ではなく、
複雑に入り組んだ線を描いて進んでいきます。

 POINT! 

特に九州南部の開花が、九州北部や本州より
遅れるという逆転現象が発生することもあります。

その原因が「休眠打破」という現象で、
暖冬などの影響で、桜が開花する条件である
冬の間の一定の低温期間が不十分で休眠できない為、
開花が遅れると考えられています。

豆知識として覚えておかれると良いでしょう。

まとめ

桜の季節が近づくと、
日本各地の桜(主にソメイヨシノ)の開花予想日を
結んだ線を意味する
「桜前線」
が気になりますね。

「桜前線」自体は、
マスメディアによる造語です。

桜前線の北上する速度は、
平地では、1日あたり、約20Kmですが、
地域や標高などで大きく変わります。

豆知識として覚えておかれると良いでしょう。

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