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端午の節句の由来は?意味は?祝い方はどうしたらいいか?

      2019/05/24

5月と言えば、端午の節句ですね。

息子さんがおられるご家庭の皆さん、
おめでとうございます!

息子さんの健やかな成長は、両親や親戚にも
嬉しいものです。
でもそんな時、疑問に思うのは、
「端午の節句の由来」ではないでしょうか。

「端午の節句の由来は、厄払い」と聞きますが、
本当に、そうなのか?

何か気をつけないといけないことはないか、
不安な方は、ここでしっかりと
確認して下さいね。

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端午の節句の由来は?

一般的に、
端午の節句は、
「菖蒲」が「尚武」と同じ読みであることから、
鎌倉時代ごろから男の子の節句とされ、
甲胄・武者人形などを飾り、庭前に鯉のぼりを立てて、
男の子の成長を祝うようになったのが由来です。

中国においては、3世紀ごろ、邪悪な気を払いのけ、
健康を祈願する日とされ、野に出て薬草を摘んだり、
蓬(ちまき)で作った人形を飾ったり、
菖蒲酒を飲んだりする風習がありました。

当時は、蓬や菖蒲は、邪悪な気を払う作用があると
考えられており、現代の日本においても菖蒲や蓬を軒に吊るし、
菖蒲湯に入る風習が未だ残っています。

日本においては、男性が戸外に出払い、
女性だけが家の中に閉じこもって、
田植えの前に、穢れを祓い、身を清める儀式を行う
五月忌みという風習があり、
これが中国から伝わった端午と結び付けらました。

ということで、端午は元々は、女性の節句でした。

宮中では菖蒲を、髪飾りにした人々が、
武徳殿に集い、天皇から薬玉を賜ったそうです。

かつての貴族社会では、薬玉を作りお互いに、
贈りあう習慣がありました。

 POINT! 

鎌倉時代ごろから、
「菖蒲」が、「尚武」と同じ読みであること、
また菖蒲の葉が剣を形を連想させることなどから、
端午は男の子の節句とされるようになり、やがて
男の子の成長を祝い健康を祈るようになりました。

鎧、兜、刀、武者人形や金太郎を模した五月人形などを、
室内の飾り段に飾り、庭前に鯉のぼりを立てるのが、
典型的な祝い方になります。

鎧兜には男子の身体を守るという意味合いが込められています。

鯉のぼりをたてる風習は中国の故事にちなんでおり、
男子の立身出世を祈願しています。

典型的な鯉のぼりは、5色の吹き流しと
3匹の鯉のぼりからなります。

吹き流しの5色は五行説に由来し、
端午の日には粽や柏餅(かしわもち)
を食べる風習がありました。

粽を食べるのは、
中国戦国時代の楚の愛国詩人屈原の命日である5月5日に、
彼を慕う人々が彼が身を投げた汨羅江(べきらこう)に、
粽を投げ入れて供養したこと、
更に、屈原の亡骸を魚が食らわないよう魚の餌と
したものが粽の由来とされています。

柏餅を食べる風習は日本独自のもので、
柏は新芽が出るまで古い葉が落ちないことから
「家系が絶えない」縁起物として広まりました。

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また、中国語圏では、現在も屈原を助ける為に、
船を出した故事にちなみ、龍船節として、
手漕舟の競漕が行われます。

なお、男の赤ん坊をもつ家庭にとっては、
「初節句」となる為、親戚一同でお祝いすることも多いです。

基本的に、
5月5日が祝日であり、
ゴールデンウィーク期間中であることも相まって、
3月3日の雛祭り以上に、親族総出で、
お祝いされることが多いです。

端午の節句の意味は?

一般的に、
端午の節句は、旧暦では午の月は5月にあたり、
この午の月の最初の午の日を節句として、祝っていたものが、
のちに5が重なるこの月の5日が、端午の節句の日の
意味になりました。

「端」は物のはし、つまり「始り」という意味で、
元々「端午」は月の始めの午の日のことだったといいます。

後に、「午」は「五」に通じることから毎月5日となり、
その中でも数字が重なる5月5日を、「端午の節句」と
呼ぶようになりました。

同じように、奇数の月番号と日番号が重なる
3月3日
7月7日
9月9日
も節句になっています。

端午の節句の祝い方は?

一般的に、
端午の節句では、粽(ちまき)と柏餅を中心に、
季節の三皿を添えて、男の子のいるご家庭では、
5月5日の端午の節句に、親しい人たちを招いてお祝いをします。

もてなす方法は、ひな祭りとほぼ同じです。

端午の節句の祝い膳には、粽と柏餅がつきものです。

粽はもち米とうるち粉、葛粉などを、水で練り、
茅の葉で包んで、蒸して作られます。

これは、中国の古い伝説にちなんだもので、
屈原という人が5月5日に、自らの命を断ったことを、
弔うために供えたのが始まりだという言い伝えがあります。

柏餅は、神様に供える餅を柏の葉で包んだことに、
由来するという話があります。

特に初節句の場合は、盛大に知人、友人を招いて、
お祝いをしましょう。

お祝いに訪れた人をもてなす場合には、
この粽や柏餅のほかに、季節に合わせて、
鰹のたたきなどの料理を用意すればいいでしょう。

また、赤飯や鯛のかぶと煮などの縁起ものや、
西日本地方なら出世魚と呼ばれるスズキやブリなどを
祝い膳に用意すると喜ばれます。

一方、お祝いに招かれた場合は、
菖蒲の花やケーキなどを手みやげに
用意しておくと喜ばれます。

子供には、おもちゃの鯉のぼりや、コマや竹とんぼなどの
玩具をプレゼントすると喜ばれるのでおすすめです。

まとめ

端午の節句の由来は、
「菖蒲」が「尚武」と同じ読みであることから、
鎌倉時代の頃から男の子の節句とされ、
甲胄・武者人形などを飾り、庭前に鯉のぼりを立てて、
男の子の成長を祝うようになりました。

鯉のぼりや鎧、兜などを飾ることで、
一年を通じて、息子の健やかな成長を
願うようになったのが由来です。

鯉のぼりは、5色の吹き流しと
3匹の鯉のぼりからなります。

端午の節句には、粽や柏餅が
端午の節句に似つかわしい食べ物として、
定着しました。

息子さんがおられるご家庭は、5月5日は、
息子さんの健やかな成長を願って、お祝いしましょう!

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