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端午の節句の鯉のぼりの由来は?色と順番は?吹き流しは?

      2019/05/25

端午の節句、5月5日前後になると、
鯉のぼりが、活き活きと風に舞う姿を
見かけるようになりますね。

昔から、子供の日である5月5日には、
鯉のぼりを飾るものと何の疑いもなく
信じている人が多いと思います。

でもよく考えると、
「なぜ5月5日の端午の節句に鯉のぼりを飾るのか?」
疑問に思ったことはありませんか。

「鯉のぼりは子供の立身出世を祈念して飾る!」
と言いますが、本当に、そうなのか?

何か気をつけないといけないことはないか、
不安な方は、ここでしっかりと
確認して下さいね。

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端午の節句の鯉のぼりの由来は?

一般的に、
中国に古くから伝わる故事に書かれている「登竜門」に
登場する鯉が由来です。

故事によると、
昔、中国の大河である黄河の上流に
それは物凄い勢いで流れ落ちる「竜門」
という名の滝がありました。

その「竜門」を登り切ると、その魚には、
霊力が宿り、天を自由に飛び回ることができる
竜になれると言われていました。

そこで、この「竜門」を登り切ろうと大小幾多の魚達が、
挑戦しましたが、全く歯が立たなかったそうです。

でもある時、一匹の鯉が、この「竜門」に挑戦して、
その急流を見事に登り切り、遂には、竜になったとの
言い伝えがあります。

ここから、子供の無病息災、立身出世を祈念して、
鯉のぼりを飾るようになりました。

POINT!

それは、正に我子も健康に育ち、将来は、
大きく出世して欲しいとの気持を込めたものです。

また、
「わが家に子供が生まれました。どうぞお守り下さい」
と天の神様にお伝えして、守って頂くという意味もあると
伝えられています。

鯉のぼりの色と順番は?

一般的には、
吹き流しを除いて、基本、三匹の鯉のぼりになります。

  • 一番上・・・黒色のお父さん鯉のぼり
  • 二番目・・・赤色のお母さん鯉のぼり
  • 三番目・・・青色の子供の鯉のぼり
の色と順番になります。

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二番目はお母さん鯉のぼりではなく、
三番目と同じく、子供の鯉のぼりという説もありますが、
家族でお祝いするという意味では、
この順番がふさわしいと考え、上記のようにご紹介しました。

基本は、この三色と順番になりますが、
子供の数に応じて、四番目以降の鯉のぼりを
追加しましょう。

四番目以降の子供の鯉のぼりの色は、
自由に決められたらよいでしょう。

さて元々、鯉のぼりには、黒色しかありませんでした。

明治になって、赤色が追加されました。

その後、昭和39年の東京オリンピックの影響を受けた
職人さん達が、色々な色の鯉のぼりを作り始め、
今に至っています。

今は、鯉のぼりの多くは、素材に、ポリエステルが
使われており、ナイロンに比べ、着色が良く、
色鮮やかな鯉のぼりが増えました。

鯉のぼりの吹き流しの色は?

一般的に、
鯉のぼりの吹き流しは、五色です。

古い中国の言い伝えにある「五色」から
来ています。

この世の万物は、全て、

  • 木・・・青色
  • 火・・・赤色
  • 土・・・黄色
  • 金・・・白色
  • 水・・・黒色
の5つの要素で作られているという考え方です。

この吹き流しは、魔除けの意味合いもあり、
江戸時代には、お父さん鯉のぼりの上の一番高い場所に、
鯉のぼりと一緒に飾られてました。

ですから、鯉のぼりには、
立身出世の意味合いに加え、無病息災の意味も
込められていると言えます。

まとめ

端午の節句の鯉のぼりの由来は、
中国の故事にある「登竜門」に出てくる
鯉が由来です。

黄河の「竜門」という急流を登り切ろうと
多くの魚達が挑戦しましたが、唯一成功したのが、
鯉でした。
この「竜門」を登り切った鯉は、竜になったそうです。

ここから、子供の立身出世を祈念して、
鯉のぼりが飾られるようになりました。

色は本来、黒のみでしたが、明治時代に、赤色が追加され、
昭和39年の東京オリンピックで、他の色も追加された為、
一気に華やかになりました。

いずれにせよ、子供さんのおられるご家庭は、
たとえ小さくても、立身出世を祈念して、
鯉のぼりを飾りましょう!

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