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端午の節句の兜の由来は?意味は?飾り方は?

      2019/05/25

端午の節句には、息子さんがおられると、
兜などを飾ってお祝いされるご家庭が多いです。

特に都会では、なかなか鯉のぼりを飾るスペースがなく、
室内に飾られる兜が重宝されています。

でもよく考えると、
「なぜ5月5日の端午の節句に兜を飾るのか?」
疑問に思ったことはありませんか。

「兜は、災いから子供を守る為に飾る!」
と言いますが、本当に、そうなのか?

何か気をつけないといけないことはないか、
不安な方は、ここでしっかりと
確認して下さいね。

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端午の節句の兜の由来は?

基本的に、
昔の武家社会では、災いから身を守る為に、
端午の節句に、五月人形や鎧、兜を飾っていたことに、
由来しています。

この風習が、江戸時代には、
庶民の間に広まり、端午の節句には、
多くのご家庭で、五月人形や鎧、兜が
飾られました。

ただし、当時は、庶民に取って、
五月人形や鎧、兜は、高嶺の花。

そう簡単に手に入るものではありませんでした。

ただ庶民にとっては、
ある種、端午の節句に飾るかけがえのない象徴のような
対象になっていました。

そこで、庶民は、五月人形や鎧、兜の代わりに、
張り子など、外見を真似て作ったものを
飾っていました。

端午の節句の兜の意味は?

基本的に、
端午の節句の兜には、災いから男の子を守り、
健やかに成長するようにとの願いを込めて、
神様に祈る意味があります。

ご存知の通り、鎧や兜は、
戦場で戦う男性の身を守るための道具です。

端午の節句に五月人形や鎧、兜を飾ることは、
江戸時代には、単に武家社会の風習を真似て、
庶民の間に広まったものでした。

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ただし、当時は現在であれば、簡単に治る病気でも
簡単に命を落とす子供も多く、厄払いなどが
一般化していました。

POINT!

やがて、端午の節句に飾れる鎧や兜は、
それを飾るご家庭の男性、特に男の子の身を
守るものであり、翻って、災い(病気や事故)から
守るものであると考えられるようになり、
今に至っています。

いずれにせよ、
子供が健やかに育って欲しいという願いを込めて、
端午節句には、兜を飾りましょう。

端午の節句の兜の飾り方は?

一般的に、
端午の節句の兜の飾り方ですが、
まず最初に、兜を飾る場所を確保し、
綺麗に清掃しましょう。

兜の飾り方は、以下の通りです。
参考になさって下さい。

1.兜を飾る場所に、飾り台を置き、
  後方に屏風、飾り台の両端に、
  お道具類を飾ります
2.次に、兜を置く箱(通常、兜が入っている箱)
  の真ん中に、芯木を置き、その上から、
  袱紗と呼ばれる布を置きます
  その時、正面から見て、袱紗が菱型に
  見えるように置くと兜を飾った時、綺麗に見えます
3.兜に、ツノや飾りをつけます。
4.その後、兜を袱紗の上にゆっくり置きます
5.そのまま、飾り台の中央に据えて、完成です。

兜は、春分の日を過ぎてから飾りましょう。
遅くとも、5月5日の一週間前までには、
飾ることをおすすめします。

まとめ

端午の節句には、子供のいるご家庭では、
内飾りと呼ばれる兜を飾られることが多いです。

この端午の節句に兜を飾るのは、
昔の武家社会では、災いから身を守る為に、
端午の節句に、五月人形や鎧、兜を飾っていたことに、
由来しています。

災いから男の子を守り、健やかに成長するようにとの
願いを込めて、神様に祈る意味があります。

端午の節句の兜の飾り方ですが、
まず最初に、兜を飾る場所を確保し、
綺麗に清掃することから始めましょう。

いずれにせよ、子供さんのおられるご家庭は、
たとえ小さな兜でも、無病息災を祈念して、
兜を飾りましょう!

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