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母の日にカーネーションを贈るのはなぜ?意味は?歴史は?

      2019/05/25

「母の日」には、お母さんに、
カーネーションを贈る方が多いです。

いつの間にか、「母に日」には、
カーネーションを贈るのが普通になっていますね。

でもよく考えたら、
「母の日にカーネーションを贈るのはなぜ?」
と疑問に思いませんか。

「母の日に、カーネーションを贈るのは常識!」
と言いますが、本当に、そうなのか?

何か気をつけないといけないことはないか、
不安な方は、ここでしっかりと
確認して下さいね。

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母の日にカーネーションを贈るのはなぜ?

一般的に、
アメリカのアンナ・ジャービスという少女が亡き母を追悼する時に、
白いカーネーションを祭壇に飾ったのがきっかけで母の日ができ、
それが、日本に伝わって、「母の日」には、カーネーションを
贈るようになりました。

アメリカ・ウェストヴァージニア州に心優しい
アンナ・ジャービスという少女が住んでいました。

彼女の大切な母親が、1905年5月9日に亡くなりました。

3年後の1908年5月10日に、
アンナ・ジャービスは、フィラデルフィアの教会で、
亡き母を追悼するために追悼会を開き、その時、
白いカーネーションを、亡くなった母との思い出の品として、
祭壇に飾り、更に出席者一人一人にも配りました。

その後、アンナの気持ちから生まれた「母の日」は、
瞬く間に、全米に広がって行きました。

やがて、アンナの母への思いが、
アメリカの人々を動かしました。

1910年にウエストバージニア州で、
「母の日」が認定されました。

1914年には、アメリカ連邦議会が、
5月の第2日曜日を、「母の日」とする法律まで生まれました。

そして、1915年、世界で初めて、
「母の日」が祝日となりました。

「母の日」に贈るカーネーションは、白のカーネーションから、
やがて赤いカーネーションへ時の経過とともに変わっていきました。

今でこそ、白いカーネーションは、亡くなったお母さんへ
贈るものとされていますが、
本来は、アンナのお母さんが、白いカーネーションを
好きだったことで、アンナが祭壇に飾っただけです。

母の日に贈るカーネーションの意味は?

一般的に、
母の日に贈るカーネーションは、
「母と子」の関係を象徴する重要な意味を持っています。

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イエス・キリストが十字架にかけられた日に、
それを見送る聖母マリア様が流した涙の跡に、
一輪のカーネーションが咲いたと言う言い伝えがあります。

POINT!

この故事から、キリスト教徒にとってカーネーションは、
「母と子」の関係を象徴する重要な意味を持つ花となりました。

ちなみに白いカーネーションは、
十字架にかけられる前のイエス様とマリア様を、
赤いカーネーションは復活したイエス・キリストを、
それぞれ象徴しています。

敬虔なキリスト教徒であったジャービス母子が、
この故事を知らないはずはなく、
アンナが、母の日の花としてカーネーションを選んだのは、
単なる思いつきではなかったようです。

母の日にカーネーションを贈る歴史は?

実際には、
アンナのお母さんは、アメリカの南北戦争時に、
南北双方の兵士たちのために社会運動をしていました。
お母さんが亡くなった後、アンナが、
お母さんの追悼をした時に、参加者にカーネーションを配ったのが、
「母の日」にお母さんにカーネーションを贈るという歴史の始まりでした。

アンナのお母さんは、戦争で自分の子供達を失ったことから、
「全ての人々に亡くした子供達の分まで愛情を注ぎたい」
ということで、社会運動をしていました。

やがて、アンナの努力もあり、
世の中の全ての母親たちの日頃の貢献を称えて、
「母の日」を設けて、休日にすることに成功ました。

それが、アンナの意に反して、商業的な目論見から、
「家族のために頑張っているお母さんにカーネーションを送ろう」
となったようです。

日本では大正時代に入ってから普及しました。

日本に来た時には、「母の日」にはカーネーションを捧げる
という通例も一緒に来たようです。

日本での「母の日」の歴史は、1913年(大正2年)頃、
キリスト教会・日曜学校などで始まりました。

1931年(昭和6年)に、
大日本連合婦人会を結成した際に、
香淳皇后の誕生日である3月6日を、「母の日」としました。

1937年(昭和12年)5月8日に、
森永が、「母の日」の大会を開きました。

戦後(昭和24年)に、アメリカ同様に、
5月の第2日曜日を、「母の日」として、
カーネーションが贈られるようになり、今に至っています。

まとめ

「母の日」にカーネーションを贈る習慣は、
大正時代に、アメリカから伝わりました。

5月の第2日曜日が、「母の日」になったのは、
戦後の昭和24年です。

いずれにせよ、「母の日」には、
家族のために頑張っているお母さんに、
感謝を込めて真っ赤なカーネーションを贈りましょう!

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