ノロウィルスは空気感染するか?原因と感染経路は?予防の為の対処法
ノロウイルスは、空気感染するのか、感染の原因と感染経路及び、
予防法について、解説しています。
寒い季節になると、インフルエンザやノロウイルスのニュースが
多くなります。
ノロウイルスは、すぐに集団感染することが多く、予防が大切です。
特に小さなお子さんや高齢者の方がおられるご家庭では、
家族の誰か一人がノロウイルスに感染すると、家族全員が
ノロウイルスに感染してしまう可能性が高まります。
子供や高齢者がかかると重篤化することもあるので、感染しないように
対策することが、とても大切です。
この記事では、ノロウイルスが、空気感染するのか、感染の原因と感染経路及び、
予防の為の対処法について、まとめましたので、ぜひ参考になさって下さい。
ノロウイルスは空気感染するのか?
基本的に、
ノロウイルスは、空気感染します。
但し、確率は低いです。
日本における感染病などの最も中心的な機関である、
「国立感染症研究所感染症情報センター」によると、
「空気感染は可能性は低いが無いわけではない」という書き方です。
一般的にノロウイルスは、「飛沫感染」でうつります。
「飛沫感染」は、ノロウイルスに感染している人が、
咳やくしゃみをした時に、飛沫が飛び散り、
そこにあるノロウイルスに周りの人が触れることなどで、
新たに感染するというものです。
はじめに書いた「空気感染」は、
床などにある嘔吐物が適切に処理をされなかったことによって、
埃などと一緒に、空気中に舞い上がり、
口や鼻から吸い込むことによって感染するというものです。
多くの場合は、「飛沫感染」でうつります。
「空気感染」は無いわけではない位のレベルの数だそうです。
ノロウイルスの感染の原因、感染経路は?
基本的に、
ノロウイルスの感染の原因は、主に飛沫感染になります。
ノロウイルスの感染の原因については、少し上でも書きましたが、
「飛沫感染」でうつるものが一般的です。
嘔吐物・下痢便の処理や、勢いよく嘔吐した人の近くにいた人が、
嘔吐物から舞い上がる飛沫などを間近で吸引し、感染するものです。
子どもがノロウイルスに感染し、
その看病をしていた親が感染するということもよくあります。
それは、ノロウイルスに感染している子どもの世話をしている際、
ウイルスを自分の体の中に入れてしまい感染してしまうというものです。
特に幼稚園、保育園、小学校など子どもがたくさん集まる場所においては、
注意が必要です。
誰かが嘔吐してしまったという時には、
職員がきちんとした格好(ゴム手袋やマスクなどを用いる)で、
消毒液など適切に用いながら処理をすることが求められます。
もちろん、使ったものは、ゴム手袋、マスク含め、
全て廃棄します。
そういったことを行わないと、
あっという間に集団感染してしまうことも考えられます。
学校においては、ノロウイルスなどが流行っている時は、
少し調子の悪い子どもには給食当番をさせないようにするなどの配慮が
大事になってきます。
また、給食の食べ方なども、
通常の4人や6人でグループにして食べるやり方ではなく、
授業中に前を向くやり方で食べるなどの工夫も必要です。
・潜伏期間
ノロウイルスは、24~48時間の潜伏期間を経て、
発病することが多いです。
・症状
37~38度の発熱と痛みを伴う下痢や嘔吐を繰り返します。
おなかがキリキリと痛み出し、
やがてこみ上げるような痛み、
不快感、吐き気をもよおします。
がまんできず、突然一気に水分を含む嘔吐物を
吐いてしまいます。
一般的に周りに感染者がいない場合は、
前日または前々日に食べた食事に、
ノロウイルスが付いていたと考えられます。
・いつまで症状が続くか
嘔吐自体は、通常は2~3回で収まります。
まれに1日に何度も吐いてしまう人もいるそうです。
この時、脱水症状にならないように注意が必要です。
また、吐き気がおさまると下痢が続きます。
便は水様なのですが、ノロウイルスが多く含まれているので、
注意が必要です。
ノロウイルスの感染を予防する為の対処法!
基本的に、ノロウイルスの感染を予防するには、
ノロウイルスが流行しだしたら、
マスクの着用は当然として、できるだけ人混みを避け、
公衆トイレ、特に洋式トイレの利用を控えましょう。
感染は、牡蠣などの食品からの感染よりも、
人から人への感染の方が3倍以上多く報告されています。
先程も書いた幼稚園、保育園、小学校などでは、
大きな流行となることがあります。
また、家庭内においても感染した子どもを看病している親が、
感染してしまうということはよくありますので、特に注意が必要です。
感染予防の具体的な方法です。
ノロウイルスは、熱にもアルコールにも強い耐性を持っています。
加熱で消毒するには、100℃で2分程度加熱しないと、不活性化しません。
また、乾燥にも酸にも強いです。
非常に生命力の強いウイルスです。
そのため、ノロウイルスを適切に除菌するには、
塩素濃度200ppm以上の次亜塩素酸水や
次亜塩素酸ナトリウムが有効です。
一般的な洗剤などできれいに拭き取っても、
ウイルスは残ってしまうので注意が必要です。
その上、増殖スピードがとても速いです。
感染時に100個以下だったものが、
約一日の潜伏期間を過ぎて、症状が現れる頃には、
嘔吐物の中には1グラム当たり約1万~10万個、
便の中には1グラムあたり10億個ものウイルスがあります。
ですから、感染者の吐瀉物の処理には、
細心の注意を持ってあたることがとても大切です。
まとめ
この記事では、
ノロウイルスが、空気感染するのか、感染の原因と感染経路及び、
予防法について、解説しました。
ノロウイルスは、非常に強力なウイルスです。
職場や、子供が通っている幼稚園、学校など、
近くでノロウイルスが流行りだしたということを耳にしたら、
かなり気を使った方が良いです。
本文にもご説明しましたが、
感染は、牡蠣などの食品からの感染よりも、
人から人への感染の方が3倍以上多く報告されており、
特に、ノロウイルスが流行している時は、
常時マスクを着用し、人混みを避けるようしましょう。
特に、家族の誰かが、ノロウイルスに感染した場合は、
家族の看護での二次感染が起こらないように、
十分配慮してあたりましょう。
本記事が、ノロウイルスの予防に対して、
少しでもお役に立てば、嬉しいです。