なるほどサイト

あなたの「はてな?」に、お答えします!

*

節分にイワシとゆかりのある植物とは?焼く理由は?玄関に飾る由来は?

   

この記事では、節分にイワシとゆかりのある植物や
それにまつわる風習について、詳しくまとめています。

節分では豆まきだけでなく、他にも色々な風習があります。

いわしを玄関先に飾ったり、食べたりすることがあります。
魔除けの意味があります。

そういったことに関連して柊を飾る風習もあります。

本記事では、
節分にイワシとゆかりのある植物や、
それにまつわる風習について詳しくまとめていますので、
ぜひ参考にして下さい。

スポンサーリンク

節分にイワシとゆかりのある植物とは?

基本的に、
節分にイワシとゆかりのある植物は、
柊(ヒイラギ)です。

節分では玄関にイワシを飾る風習があるのですが、
その際、「柊(ひいらぎ)」に付けます。

柊は葉っぱが尖っているのが特徴です。

尖った葉は、鬼の目を刺すと言われています。

実際に飾るものは「柊鰯(ひいらぎいわし)」と言われ、
玄関や軒先に飾ります。

 POINT! 

作り方としては、まず葉の付いた柊の枝を用意します。
イワシの頭を焼き、イワシのエラから目に向かって、
柊の枝を突き刺します。

それを玄関や軒先などに飾ります。

お正月などの飾りは大晦日に正月飾りを飾る「一夜飾り」や
12月29日は「二重苦」につながるので、
良くないとされています。

節分の際の「柊鰯」は節分の当日に飾るのが一般的です。

ただ、地域によっては、
小正月の翌日(1月16日)に飾る場合もある様です。

「柊鰯」を外す日については地域差があります。

「節分の日の翌日」
「2月いっぱい飾っておく」
「1年間飾っておく」

などがあります。

外した柊鰯は神社に持っていく場合もありますが、
一般的には塩で清めてから紙でくるんでから、
処分するというやり方が多いようです。

イワシの頭に関しては、
「イワシの頭も信心から」ということわざがあります。

イワシの頭のようなつまらないものでも、
信じている人にとっては尊いものに感じられるという
信仰心の不思議さを表現したことわざです。

イワシの頭は「つまらない」「値打ちのない」ものの例えとして、
用いられています。

節分にイワシを焼く理由は?

一般的に、
節分にイワシを焼くのは、
イワシを焼く際に出る煙が、魔除けになると信じられているからです。

節分にはイワシを食べることが多いです。

イワシは「弱し(よわし)」「卑し(いやし)」が、
語源とされています。

スポンサーリンク

また、イワシには独特の臭いがあります。
弱くて、卑しく、臭いのあるイワシを食べることで、
「陰の気を消してしまう」という意味です。

節分は、冬の最後の日で、旧暦の大晦日です。

節分の次の日は立春で、旧暦の元日にあたります。
新年を迎えるにあたって「魔除け」をするという意味もあります。

さらにイワシを調理する際には、焼いて食べることが多いようです。

焼く際にはたくさんの煙が出てきます。
その煙も魔除けなどには有効だとされています。
煙が家中に広がることで、家の中に鬼が嫌がる臭いが付きます。

そのことで、家の中が魔除けをされることになります。
イワシを食べる際には是非焼いて食べると良いでしょう。

地域によっては、「クジラ」を食べることもあるようです。
山口県の一部では、節分の際に大きなクジラを食べることで、
「大きな幸せ」を祈るという意味があります。

節分にイワシの頭をヒイラギに刺して玄関に飾る由来とは?

基本的に、
節分にイワシの頭をヒイラギに刺して玄関に飾ることは、
平安時代、正月にしめ縄に柊の枝となよし(ボラ)の頭を刺す習慣が
あったという由来から来ています。

節分にイワシの頭を柊に刺して玄関に飾ることが多いです。

「柊鰯(ひいらぎいわし)」、「節分鰯」などと呼ばれています。
西日本では、「焼嗅(やいかがし)」と呼ばれる地域もあるようです。

昔から魔除けには「尖ったもの」、「臭いのきついもの」が使われていました。

鬼は「尖ったもの」、「臭いのきついもの」を嫌うとされてきたためです。

節分の際に、尖った柊と臭うイワシの頭を玄関に飾るのは、
鬼の侵入を防ぎ、福が多くなるようにという意味があります。

この「柊鰯」の由来は平安時代まで遡ります。
紀貫之の土佐日記に、
「小家の門の端出之縄のなよしの頭、柊らいかにぞ。とぞいひあへなる」
という一文があります。

「端出之縄」とは現在のしめ縄のことで、
「なよし」とはボラの頭のことです。

平安時代、正月にしめ縄に柊の枝となよし(ボラ)の頭を刺す習慣が
あったということが分かります。

まとめ

この記事では、節分における「柊鰯」について、
詳しくまとめました。

イワシの頭を尖っている葉のある柊の枝に付けてから
玄関などに飾るのが一般的です。

臭いなどを利用した魔除けの意味があります。

こういった風習は、地域による差がかなりあります。
一般的なことを知った上で、
住んでいる地域のやり方で取り組むと良いでしょう。

正月や節分のような伝統行事には、
古くから伝えられた意味があります。

そういったことの良い部分に関しては、
是非受け継いでいきたいものです。

本記事で紹介しました内容が、
節分の伝統行事を見直すきっかけになりましたら、
とても嬉しいです。

 - 年間行事 ,