旅館で心付けの金額は?渡し方は?マナーで渡すタイミングや包み方?
この記事では、
たまに国内旅行で旅館に宿泊すると、
お世話になる仲居さんに渡す心付けの金額や渡し方、マナーについて、
詳しくまとめています。
日本の旅館での「心付け」については、色々な意見があります。
欧米におけるチップのようなものだとも言われます。
ただ必ずしも必要であるというものではないされています。
ただし、状況によっては心付けを渡した方が良い場合もあります。
言うまでもなく、
心付けは、お世話になる感謝の気持ちの表れであり、
正に、「気持ちの問題」なので、渡した方が良いと思う場合は渡せば良いですし、
そう思わないような場合は、渡す必要はないでしょう。
本記事では、そんな旅館での心付けについて、
詳しくまとめましたので、是非、参考にして下さい。
旅館で心付けの金額は?
一般的に、
旅館で心付けの金額は、
お世話になる旅館の挌によってもその金額が変わりますが、
おおよそ1,000円~3,000円が妥当な金額です。
以下に、心付けが必要な場合と不要な場合について、
見ていきましょう。
●心付けが必要な場合:
心付けがあった方が良い場面は、
何か特別のことをしてもらった時などです。
例えば、
・団体での利用
・子ども連れの場合、
・子どもが、おねしょをしてしまい、寝具を汚してしまった場合
・子どもが障子を破いてしまった場合
・急に特別なお願いをした場合
などです。
必要以上に迷惑を掛けてしまったり、
掛けてしまうことが予想される時、
同伴者を特別にもてなしたい場合などです。
「色々と無理をお願いしますがよろしくお願いします」
という気持ちで渡すものです。
仲居さんに渡す心付けの金額は、
状況に応じて違ってきます。
先に記載の通り、特別なお願いなどをした時に渡す場合は、
どんなお願いをしたかによって、その金額も
変わってきてしかるべきです。
ただ一般的な額は、旅館の格でおおよそ決まってきます。
高級旅館の場合、相場は、およそ3,000円前後です。
一般的な温泉旅館の場合は、1,000円が相場になります。
手渡す場合、お札の方がスマートに渡すことができるので、
どうしても心付けは、1,000円単位になります。
●心付けが不要な場合:
先に記載の通り、基本的には心付けは不要です。
宿泊費用を支払って、その明細を見ると分かるように、
「サービス料」というものを払っている場合が多いです。
ですから、旅館に宿泊する場合は、
サービス料を別途支払う必要があるか、
確認しておくといいでしょう。
その上で、心付けを渡したいと思うのであれば、
お渡しすればいいですし、
渡さなくてもいいと判断されたら、
特に気をかけることはありません。
旅館で心付けの渡し方は?
一般的に、
旅館で心付けを渡す場合、
最適なタイミングは、2つあります。
以下に、その最適なタイミングを確認していきましょう。
●一つは、一番最初に、お部屋へ案内されたタイミングです。
多くの旅館では、仲居さんなどが荷物などを持ってくれ、
部屋まで案内をしてくれます。
その後、部屋の装備やお風呂など館内の説明をしてくれます。
また、お茶を入れてくれたり、
お菓子を出してくれたりもします。
心付けは、そのタイミングで渡します。
「よろしくお願いします」という意味です。
●もう一つは、何かをしてもらった後などです。
特別な対応をしてもらった後に、
「どうもありがとうございました」という意味で、
渡すというものです。
渡す相手は「仲居さん」が一般的です。
色々な部分で実際に関わってくれるのが、仲居さんだからです。
小さな旅館で、ご主人や女将に無理なお願いをする場合は、
ご主人や女将に渡す場合もあります。
旅館で心付けのマナーで渡すタイミングや包み方は?
基本的に、
旅館で心付けを渡すマナーとしては、
現金は裸で渡すのではなく、必ずポチ袋やティッシュで包んで、
手渡しましょう。
では、実際に心付けを渡す時の方法について、
詳しく見ていきましょう。
渡すタイミングは、先に記載した通り、
仲居さんに部屋に案内された時や
何か特別なことをしてもらった後が望ましいでしょう。
仲居さんが部屋から去る時に、さりげなく渡すのが、
スマートでおすすめです。
お金をそのままの状態で渡すのではなく、
何かで包んだ方が良いです。
目立つ形で渡すのはマナー違反です。
ぽち袋があればそれに入れるのが良いですし、
ない場合はお札を小さくたたみ、
ティッシュで包んで渡すのが良いでしょう。
お札は肖像がある方を内側にくるように、
左側、右側(肖像が印刷されている側)の順で、
三つ折りにします。
そして折り合わした方が前に来るように、
ぽち袋に入れます。
表書きは「松の葉」「花一重」と書くことがあります。
「松の葉」は、
「松の葉で包めるほどわずかですが・・」という意味です。
また「花一重」は、「花びら一枚ほどのわずかな気持ちですが・・」
という意味です。
勿論、表書きは無くても構いません。
お金の代わりに「お菓子」を渡すという場合もあります。
お金で渡す額と同額程度が望ましいでしょう。
自分が住んでいる地域の名産のお菓子などを持参すると、
喜んでもらえますよ。
まとめ
本記事では、旅館で渡す心付けの
金額や渡し方、マナーについて、詳しくまとめました。
この日本独特の心付けは、
外国におけるチップの文化とは少し違うイメージです。
最近のシステムでは、宿泊費用に、
サービス料として既に含まれていることもあり、
渡さないことも多いようです。
「心付け」は、「気持ちの問題」なので、
お世話になるから(なったから)渡したいと思えば、
渡せば良いものです。
金額については、
あまり高額である必要はなく、旅館の挌に従い、
1,000円から3,000円位が妥当です。
いずれにせよ、心付けは、お世話になる仲居さんに、
感謝の気持ちを伝えるものですから、
タイミングに注意して、スマートに手渡したいものですね。
この記事が、旅館で仲居さんに心付けを手渡す時に、
少しでも参考になりましたら、とても嬉しいです。