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お盆のお墓参りはいつどの時間?お供え物は花だけ?なぜ参る意味は?

   

この記事では、
お盆の時期には、先祖のお墓参りに行くのが通例だが、
お盆と言っても、実際には一体いつ行くのが正しいのか、
お供え物は、花だけで良いのか、他に何か準備すべきものはないのかについて、
詳しく説明しています。

多くの人は、自分の親や親戚などがやっているものを見ながら、
やり方を覚え、それが正しいと理解しています。

本記事では、改めてお盆のお墓参りについて、詳しくまとめましたので、
是非参考にして下さい。

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お盆のお墓参りはいつどの時間に行く?

基本的に、
お墓参りは、
迎え火をたくとされる8月13日かその前日の午前中、
または、お盆の中日である8月14日か15日の午前中が、
良いとされています。

他の用事を済ませてからというのではなく、
お墓参りを優先し、その為の時間を確保しようとする気持ちが、
先祖を敬う上で大切だと考えられてきた為です。

しかし、昔と違い今は、
お墓と住居が近いケースばかりではなくなってきました。

お墓から遠くに住んでいる方が多いと思われます。
そういった場合は、午前中に拘ることで、
なかなかお墓まいりに行くことが出来なくなってしまう
ということが起こってしまいます。

 POINT! 

そういう事情もあり、午前中に拘るのではなく、
午後でも良いと考えることが一般的になってきました。

ただし、夜や夕方は避けた方が良いとされています。
墓地は、一般的にあまり明るくない場合が多く、
暗い場所では、転倒などの危険もあります。

お墓の掃除などをする際も、暗いと危険が伴います。
安全面から夜や夕方のお墓参りは避けた方が無難です。

霊園によっては、開園時間帯が決まっているところもあるので、
そういうことも考慮して、事前に電話して確認されることを
おすすめします。

お盆のお墓参りお供え物は花だけ?

基本的に、
お墓参りのお供え物は、
花だけでなく、線香、ロウソク、水、食べ物を加えた、
5つになります。

一般的にお供えは「五供(ごく)」と言われます。

「五供」とは、
「香(こう)」
「花」
「灯燭(とうしょく)」
「浄水(じょうすい)」
「飲食(おんじき)」

の五つです。

地域によっては、風習が少しずつ違う場合もありますが、
基本的には、以下にご紹介した5つが基本になります。

●「香(こう)」は、線香のことです。
 消す時には口で息を吹きかけて消すのではなく、
 手の平かうちわなどで消すようにします。

●「花」は、一般的な花のことです。
 故人が好きだった花や自宅の庭にある花なども良いでしょう。
 しっかりと水を入れておくことも大切です。

●「灯燭(とうしょく)」とは、ろうそくのことです。
 仏前を明るく照らし、
 その明るさが仏さまの知恵の象徴となっています。

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 また、ゆっくり燃えながら、
 いつしか燃え尽くす様子が人生の無常を表していると言われています。

●「浄水(じょうすい)」とは、水のことです。
 特別な水である必要はなく、
 新鮮なお水(水道水で良い)をお供えします。
 お参りする人の心を洗うという意味もあります。

●「飲食(おんじき)」とは、食べ物のことです。
 「仏前」といって、毎日家族が食べるものと同じものを、
 家族の食事の前にお供えするものと、
 「霊供膳(りょうぐぜん)」といって、
 故人の命日や法事の時にお供えするものがあります。

 「霊供膳」は、一汁三菜の精進料理なので、
 肉や魚などの生臭いものは避けるようにします。

お盆のお墓参りなぜ参るのかその意味は?

基本的に、
先祖供養と収穫や豊穣(ほうじょう)を祈る農耕儀礼の
2つの意味があります。

お盆は仏教行事とされていますが、
日本では大陸から仏教が伝わる以前から存在していた
古神道において、先祖の供養やそれに関連する神事が
行われていたとされています。

その中でも、初春と初秋の満月の日には、
先祖が地上へと戻ってくるのでそれを迎え入れて、
おもてなしをする行事が行われていました。

こういったものには、先祖供養の意味がありましたが、
それと共に収穫や豊穣(ほうじょう)を祈る農耕儀礼の意味もあり、
これらは神事の中でも特に重要視されていました。

この初春と初秋の行事は、
のちにそれぞれお正月とお盆に変化していったとされています。

ところで「お盆」という呼び方の由来については、
盂蘭盆会(うらぼんえ)の音写語と言われています。

盂蘭盆とは、サンスクリット語で「逆さ吊り」という意味で、
地獄のような苦しみにあっている人を
救うための法要を行うことを盂蘭盆会と言います。

この盂蘭盆会と元からの先祖供養が結びついたものが、
現在行っている「お盆」だとされています。

まとめ

本記事では、
お盆の時期には、先祖のお墓参りに行くのが通例だが、
お盆と言っても、実際には一体いつ行くのが正しいのか、
お供え物は、花だけで良いのか、他に何か準備すべきものはないのかについて、
詳しく説明しました。

お墓参りは、
迎え火をたくとされる8月13日かその前日の午前中、
または、お盆の中日である8月14日か15日の午前中に、
行かれるのが良いこと。

基本的にお供え物は、
花だけでなく、線香、ロウソク、水、食べ物を加えた、
5つであること。

お盆のお墓参りには、
先祖供養と収穫や豊穣(ほうじょう)を祈る農耕儀礼の
2つの意味があることをお伝えしました。

日本では、様々なものが便利になるに連れて、
こういった昔からのありがたい風習が
少しずつ廃れてきているように感じます。

昔から受け継がれてきたものを、
これからも大切にしていきたいですね。

この記事が、お盆のお墓参りの悩み解決に、
少しでもお役にたちましたら、幸いです。

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