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老衰の年齢は何歳から?前兆は?症状はどのようなものか?

   

この記事では、老衰について、
何歳だったら老衰なのか、その前兆や症状について、
詳しくまとめています。

日本は世界の中でも超高齢化社会だと言われています。

そういった状況で100歳近くまで生きる人も珍しくない状況です。
そういった中で死因が「老衰」という人が、
以前よりも割合が増えています。

本記事では、「老衰」に関する内容を、
詳しくまとめましたので、是非参考にして下さい。

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老衰の年齢は何歳から?

一般的に、老衰の判断は、
80歳以上が目安になります。

 POINT! 

厳密に何歳からの死亡に、
「老衰」というのかという定義はないのですが、
多くの場合、80歳以上になると、
そのように判断されるものも出てきます。

少し前のデータ(2012年)ですが、
80歳代後半で亡くなった人のうち5.3%の方が、
老衰で亡くなったとされています。

そういったデータから判断すると、
やはり80歳以上を目安とすると良いでしょう。

1950年以前、今のように詳細な検査診断ができなかった時代には、
老衰が死亡の原因とされることが多かったです。

その後、医療技術の進歩により、
様々な死に至る病態が解明されるようになり、
老衰が原因の死亡数は激減しました。

しかし、超高齢化社会になった現在は、
明らかな病気はないけれども、
年齢とともに体が衰えて死亡する割合が増加する傾向にあります。

老衰の前兆は?

基本的に、老衰の前兆としては、
80歳を過ぎた方で、以前より明らかに、
「疲れやすくなる」
「食事の量が減る」
のような兆候が出始めた場合、老衰の前触れと受け止めることができます。

特に食事の量が減っていくと、
それによってエネルギーレベルも下がっていくことになります。

関連して「疲れやすくなる」ことも前触れの一つです。
以前と同じようなことをしていてもすぐに疲れたり、
歩いたりするのがきつくなるようなことがそれに当たります。

そういったことが続いていくことで、
少しずつ体が弱くなっていきます。

統計によると老衰が死因で亡くなる人が多い自治体は、
医療費が少なくなる傾向があるとされています。

男性の老衰死が全国最多だった神奈川県茅ヶ崎市では、
年間医療費が全国平均よりも14万円も低かったそうです。

その茅ヶ崎市では、
全国平均よりも老衰で亡くなる人の割合が約2倍となっています。

介護費用には増加傾向はなく、
健康長寿で老衰死が増えれば、
医療費を抑えることができるのではないかと考えられています。

ある統計では、もし全国の市区町村が、
茅ヶ崎市と同じレベルに医療費を抑えることができたら、
国全体で約2兆3千億円の医療費の削減につながるそうです。

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老衰の症状はどのようなものか?

基本的に、
老衰の症状は、
多臓器不全により恒常性の維持・生命活動の維持が、
できなくなる状態です。

実は「老衰」は、
WHO(世界保健機関)も死亡原因として、認定しています。

日本においても同様に死亡原因として認定されています。

2012年の統計では、
日本の死亡者数のうち4.8%の割合で老衰で亡くなっており、
全体の5位となっています。

死亡時の年齢が上がれば上がるほど、
老衰で亡くなる人も増え、

80歳代後半で5.3%
90歳代前半で11.0%
90歳代後半で18.7%
100歳以上で31.6%

となっています。

「老衰」とは、生物学的、医学的には、
「加齢による老化に伴って,個体を形成する細胞や組織の能力が低下すること」
とされています。

多臓器不全により恒常性の維持・生命活動の維持が、
できなくなることが原因となっています。

先にも述べました通り、
実際には、「老衰」と診断する明確な基準はありません。
担当医が状況を考慮しながら、適宜判断しています。

その判断の中には、
患者の家族の意向などが含まれている場合もあります。

これは家族に判断を任せているということではなく、
「亡くなったのはもう歳ですから・・・」
という家族の考えなどが、
医師の判断に影響を与える可能性があるということです。

老衰という死因は、
家族にとって死を肯定的に受け入れやすく、
自責感が和らいだりするなどの配慮が働いているケースもあるそうです。

「老衰」の場合、死の直前まで自分の力で暮らしていること多いです。

比較的穏やかに最期を迎えられることが多く、
本人にとっても、周りにいる人にとっても良いことだと思われます。

また、老衰で亡くなる人の季節による変化を調べた研究では、
冬場は高く、夏場は低くなる傾向があるというものがあります。

2009年から2012年までの厚生労働省の人口動態統計をもとにした調査で、
6月が最も割合が低くなる傾向にあり、
冬になり寒くなるに従って、高くなる傾向が見られたそうです。

まとめ

本記事では、老衰について、
何歳だったら老衰なのか、その前兆や症状について、
詳しくまとめました。

老衰の判断は、80歳以上が目安であること。

老衰の前兆としては、80歳を過ぎた方で、以前より明らかに、
「疲れやすくなる」
「食事の量が減る」
のような兆候が出始めた場合、老衰の前触れと考えられること。

老衰の症状は、
多臓器不全により恒常性の維持・生命活動の維持が、
できなくなる状態であることをご説明しました。

平均寿命が伸びたことなどによって、
「老衰」で亡くなる人が増えてきました。

「老衰」という死因は、
一般的に肯定的に受け入れられるので、
家族に取って、他の死因より受け入れられ易いです。

人生の最後の時間を、
穏やかに過ごすことができるようになるといいですね。

本記事が、老衰について正しく理解するキッカケになりましたら、
幸いです。

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