自転車で歩道を走る時は右側通行?年齢で制限変わる?逆走はダメか?
2023/04/01
この記事では、自転車で歩道を走る時、
どのあたりを走行したらいいのか、その他のルールについて、
詳しくまとめています。
近年、健康志向なども影響し、自転車に乗る人が増えてきています。
都市部などでは自動車と比べて、
置き場所などに苦労しないことなどの利便性が、
自転車を利用する人の増加に影響を与えています。
自転車に乗る人が増えてきたことで、
乗り方のマナーなどが問題になることがあります。
特に歩道の走り方などです。
本記事では、
自転車で歩道を走る時のルールについて、
詳しくまとめましたので、是非参考にして下さい。
自転車で歩道を走る時は右側通行か?
道路交通法上は、自転車で歩道を走る時は、
自転車から降りて、押して歩くのが基本になります。
但し、普通自転車歩道通行可能の標識がある場合は、通行可能で、
特に指定がない場合は、車道寄りの右側を走ることになります。
自転車の走行に関しては「道路交通法」によって決められています。
定められたものに違反した場合は、
「3月以下の懲役又は5万円以下の罰金(過失罰なし)」
ということになっています。
どうしても歩道を通りたい場合は、
「自転車を押して歩く」ということになります。
自転車を押して歩いている場合は、歩行者の扱いになります。
(1)車道が原則。歩道は例外:
歩道がある場所を自転車で走る場合、基本的には車道を走ります。
車道の歩道寄りに白線が書いてあります。
その白線の外側が自転車の走る場所です。
ただし、大きな交差点で、
歩道橋に自転車が通れるようになっている場所などでは、
自転車を歩道に誘導するような表示がしてあるところもあります。
(2)普通自転車歩道通行可能の標識がある場合は、通行可能:
場所によっては、
「普通自転車歩道通行可能」の標識がある場合もあります。
歩道が広い場合や専用のスペースを作っている市区町村もあります。
そういった場合は、自転車で歩道を走ることができます。
走る場所については、特に指定がない場合は車道寄りの右側を走ります。
(3)車道で道路工事や駐車車両を回避する場合、
その他安全確保する場合、通行可能:
通常時は歩道を走ることが認められていないエリアにおいても、
特別な場合は自転車で歩道を走ることができます。
例えば、車道で工事が行われており、
そのままでは安全に走ることができないような場合です。
駐車車両などがある場合も同様です。
路上駐車車両が多く、かつ右側に避けるのが困難な場合、
自動車の交通量が著しく多く、
かつ車道が狭い場合、煽り運転、幅寄せなどの
危険運転や理由もなくクラクションを鳴らすなど
自動車を用いた暴行行為を行う者がいる場合です。
自転車で歩道を走る場合は、
ゆっくりと安全を確保しながら走ることが大切ですね。
自転車で歩道を走る時は年齢で制限変わるのか?
道路交通法上、
13歳未満の子供や70歳以上の高齢者、身体の不自由な人は、
自転車で、歩道を走行することができます。
道路交通法施行令第26条において、
・児童
・幼児
・70歳以上
・身体に障害がある人(法令で定められたもの)
の場合は、自転車で走る時に歩道を走っても良いとされています。
安全に気をつけながら走ることはもちろんなのですが、
歩道で歩いている人も注意が必要となります。
もう一つ注意が必要なのは、「子供」についてです。
小学生のうちは、歩道を走って良いことになっています。
それが中学生になった段階で、
基本的に、歩道を走ってはいけないということになります。
そういった事実を知らないと、
中学生になっても、歩道を走ってしまうことがあり得ます。
中学校・高校では、自転車を使って通学をしている人もいます。
きちんと安全に関する事項を伝えて行くことが大切になります。
自転車で歩道を走る時に逆走はダメか?
道路交通法上、
自転車で歩道を走る時、順走も逆走も問題ありません。
これまで、自転車は基本的には車道の端を走るけれども、
状況によっては歩道の車道寄りを走っても良いケースについて、
見てきました。
いくつかの条件が合えば、
歩道を自転車で走ることができるのですが、
無秩序に走ってしまっては、
対歩行者、対自転車での事故の危険性が高まってしまいます。
その為、歩道を自転車で走る際は、
逆走する時は、歩行者優先であるのは当然ですが、
反対から来た自転車とすれ違う時は、相手の自転車が右側を走るように注意しましょう。
逆走する自転車が1台でもいることで、
事故のリスクが非常に高まりますので、
できれば、自転車で歩道を逆走することは、出来るだけ控えた方が無難ですね。
まとめ
本記事では、自転車で歩道を走る時、
どのあたりを走行したらいいのかについて、
詳しくまとめました。
道路交通法上、
1.自転車で歩道を走る時は、
自転車から降りて、押して歩くのが基本になること。
但し、普通自転車歩道通行可能の標識がある場合は、通行可能で、
特に指定がない場合は、車道寄りの右側を走ること。
2.13歳未満の子供や70歳以上の高齢者、身体の不自由な人は、
自転車で、歩道を走行することが可能なこと。
3.自転車で歩道を走る時、逆走時は、特に反対側から来た自転車とすれ違う時は、
相手の自転車が右側を走るように注意しましょう。
など、自転車で歩道を走る場合の注意事項などをまとめました。
最近、自転車と歩行者の事故で死亡事故が発生しています。
加害者(自転車に乗っていた小学生)に対して、
1億円以上の損害賠償請求が行われたケースもあります。
そういったこともあり、
自転車保険が義務付けられた行政もあるようです。
自転車は気軽に乗ることができるとても便利な乗り物ですが、
場合によっては人を傷つけてしまう道具にもなってしまいます。
全ての人が、しっかりとルールを理解した上で利用していきたいものです。
本記事が、自転車で歩道を走る時のルールの再確認に、
少しでもお役に立ちましたら、とても嬉しいです。