お賽銭の作法とは?ポチ袋でお供えするのはどんな時?封筒の書き方?
お正月の初詣や七五三など節目節目で、
神社に訪れる機会があると思います。
神社だけではありませんが、
日本の伝統的なものでは様々な作法(手順)のようなものが、
決まっている事が多く、お賽銭を入れる時にも作法があります。
作法を知らないと、どうしても
作法と違ったことをしてしまうのではないかという不安が
付きまといます。
そんな時、正しい作法を知っておくと安心です。
今回の記事では、お賽銭の作法について、
まず最初にお伝えしていきたいと思います。
それから、
・お賽銭をポチ袋でお供えするのはどんな時
・お賽銭を封筒でお供えする時の書き方
それぞれについてお伝えしていきます。
ぜひ参考にしてくださいね!
お賽銭の作法とは?
基本的に、お賽銭の作法は、常識的なものも含め、
ある程度決まっているので、それに注意して、
お賽銭をされると良いでしょう。
神社でのお参りの際の順番は、一般的には次のようなものです。
「お賽銭→鐘を鳴らす→2礼→2拍手→1礼」
はじめにお賽銭を賽銭箱に入れるのですが、
その際にはなるべく丁寧に入れたいものです。
それからお礼やお願いをするのに、
お賽銭を雑な感じで投げ入れるようでは、
ご利益がなくなってしまいそうです。
気を付けた方が良いのが、
初詣などで混雑した時のお賽銭についてです。
待ち時間が非常に掛かることなどから、
遠くから硬貨などを投げる人がいます。
そういった行為は非常に危険です。
前に並んでいる人の後頭部や
混雑の整理のためにいる神社の方々などに当たったりして、
怪我でも負わせたら、お参りどころではありません。
それに、そもそもお願いをしようというのに、
硬貨を投げるという乱暴なやり方では、
願い事も叶わなくなってしまうでしょう。
また、お賽銭の金額については、
「金額が高い方が良い」という考えと
「金額は関係ない」という2つの考え方があります。
「金額が高い方が良い」という考えは、
「ご利益は対価交換である」というものに基づいています。
浄土宗、浄土真宗の信者が多い福井県では、
お賽銭の金額が日本一高額なのだそうです。
逆に、「金額は関係ない」という考えもあります。
金額の多さよりも「五円玉にはご縁がある」
というような語呂などに意味があるとする考え方です。
また、高額(紙幣)ではなく、
硬貨で納める事でお賽銭箱に入れる時に音がなります。
その音が、「ジャラジャラ」という鳴らす鐘の音にも似ており、
大切だという考えもあります。
これらはいろいろな説が、人それぞれの考え方に帰するところなので、
最終的な拠り所は、自分の考え方次第ということになります。
お賽銭をポチ袋でお供えするのはどんな時?
基本的に、お賽銭をポチ袋でお供えするのは、
お賽銭として、硬貨ではなく、お札を入れる場合です。
神社では、お賽銭を賽銭箱に入れる事が多いと思います。
お賽銭は賽銭箱に入れるのが一般的ですが、
実は違うやり方もあります。
お札などの場合、封筒(ポチ袋)などに入れて、
社務所などに納めるやり方があります。
お札の場合、賽銭箱にはとても入れにくいという事情があります。
その為、封筒にお札を入れ、
社務所に納めるというやり方は、良いやり方とされています。
お祈りする場所も賽銭箱の前の通常の場所である必要はないので、
違った場所できちんとお祈りをすれば良いでしょう。
また、お札を封筒に入れて納める時には、
新札の方がより良いとされています。
紙(紙幣)は、金属(硬貨)よりも、
人の気持ちを乗せやすい素材だとされています。
そういったこともあり、
お賽銭では紙幣でする事が良い理由の1つでもあります。
そういった紙幣なので、
たくさんの人の手を経ていると、
いろいろな人の気がこもってしまっている可能性があります。
その点、新札の場合、あまり多くの人の手に触れていないので、
自分の思いを込めやすいという事があります。
そういった場合は、
新札を折らずに済むようなサイズの封筒に入れて
納めると良いでしょう。
お賽銭を封筒でお供えする時の書き方?
基本的に、お賽銭を紙幣で納める時には白い封筒を使います。
「お賽銭袋」と言います。
その袋には、必ず住所と氏名を書くようにします。
賽銭箱の前でお願いをする際にも、
お願いの前に心の中で神様に対し
自分の住所と名前を言ってから、
お願いをした方が良いと言われています。
神様はたくさんの人の願い事を聞くので、
しっかりと自分の存在を伝えた方が良いとされています。
封筒に名前を書くことは、
そういったことに関係しています。
あなたもお賽銭を入れてお参りする時は、
まず最初に、自分の住所と名前を言ってから、
心の中で念じましょう。
まとめ
本記事では、神社でお参りをする際のお賽銭の作法について、
詳しくお伝えしました。
神社でのお参りの際の順番は、一般的には、
「お賽銭→鐘を鳴らす→2礼→2拍手→1礼」
のように行うこと。
お賽銭でポチ袋を使うのは、お札を入れる場合であること。
お賽銭を紙幣で納める時には白い封筒を使い、
必ず住所と氏名を書くようにすることをお伝えしました。
こういったものは一定の作法がある事が多いのですが、
それぞれの神社などによっても違うというものもあります。
それぞれの神社などが長い歴史の中で作り上げてきたものです。
多くの場合、一般的なやり方でない場合は、
説明書きがされています。
また、少しくらい作法が違っても、
それを口うるさく指摘されるようなこともありません。
こういったことは、お参りする方の「気持ち」が大事です。
心を込めてお参りをする事が第一に大切なのです。