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賞味期限切れの納豆はいつまで食べても大丈夫?白い粒は?レシピは?

   

日本の食卓の定番といえば納豆。
手軽な上に栄養価が高い食品の一つとして、
冷蔵庫に常備している家庭も多いでしょう。

そんな納豆は、発酵食品として長期保存できる
食材としても知られていますが、
賞味期限が過ぎていたり、
粒が白くなってしまったものは食べられるのでしょうか。

そこで今回は、
「納豆はいつまで食べても大丈夫なのか」についてと、
さらに賞味期限切れの納豆を使ったレシピも紹介します。

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賞味期限切れの納豆はいつまで食べても大丈夫?

賞味期限が切れても、高温多湿の場所に放置していなければ、
2,3日は大丈夫です。
冷蔵庫に入れておけば、一週間でも大丈夫でしょう。
それ以上、例えば3か月以上保存させるには、冷凍保存が必要になります。

納豆は大豆を発酵させたものですが、
そもそもこの発酵とは何でしょう?

「発酵」=「腐らせる」というイメージもありますが、
実は似て非なるものです。

どちらも細菌によって食べ物に変化が起こる状態のことですが、
その細菌の種類が違います。

●発酵とは・・
 善玉菌によって食材が分解され、
 人間にとって有効な栄養素が生成されること。

●腐敗とは・・
 悪玉菌によって食材が分解され、
 人間にとって有害な物質が生成されること。

 善玉菌と悪玉菌のどちらの細菌が働くか、
 つまり、人間にとって体に良いか悪いかが判断基準となります。

よく、匂いを嗅いで腐っているかどうかを判断しますよね。
でも納豆が苦手な人にとっては、
新鮮な納豆でも腐っている匂いに感じるられるでしょう。

また、口にした時に酸っぱく感じるのも腐敗の判断基準ですが、
元々酸味のあるヨーグルトは牛乳を発酵させた物。

チーズもわざとカビを生やす種類があります。

このように、発酵させた物なのか、腐っている物なのかは、
見た目や匂いや味では判断しにくいということから、
食材には賞味期限と消費期限というものが定められています。

ここで、賞味期限と消費期限の定義をあげてみましょう。

●賞味期限とは・・
 食べ物がおいしく食べられる期限。
 長く保存できる物に記載されている。

●消費期限とは・・
 食べ物が傷まず安全に食べられる期限。
 期限が過ぎると腐敗が進むので食べてはいけません。

発酵食品は賞味期限の記載がされている物が多く、
保存状態が良ければ期限が過ぎても食べることは出来ます。

納豆の場合、賞味期限が切れると発酵が進み過ぎて、
味は落ちますが、2,3日は食べることが出来るでしょう。

1週間や2週間はしょっちゅう、
中には1年経過したものでも大丈夫だった、という人もいます。

ただここで注意したいのは、発酵された食材でも、
善玉菌の働きが鈍い場合や添加物が入ると、
悪玉菌の勢力が強まり腐るということ。

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納豆も同様、作られる過程で発酵がうまく進まなかったり、
保存の際に雑菌が入ったり、添加物を入れた場合は腐敗が進みます。

納豆自体が原因ではなく、
雑菌や添加物の影響で悪玉菌が増えてしまうのです。

では、どのような状態が腐っていると言えるのでしょうか。

 POINT! 

●腐って食べられない納豆の基準
 ・水っぽい
 ・糸を引かない
 ・青カビが生えている
 ・アンモニア臭がする

このような状態が腐敗と言えるので、
一つでも当てはまる場合は、食べることを控えてください。

なお、腐らないようにするには冷凍保存がおすすめです。
パックから取り出してラップでしっかり包み、
ビニールの保存袋で冷凍すると3ヶ月は持ちます。
状態が良ければ1年間保存も可能です。

賞味期限切れの納豆の白い粒は何?

これは「チロシン」というアミノ酸が結晶化したもので、
食べても何ら問題ありません。

賞味期限を過ぎた納豆のふたを開けると白い粒々がある場合があります。

これは「チロシン」というアミノ酸が結晶化したもの。
発酵が進み過ぎた時にできるアミノ酸で、
脳を活性化させる原料ともなる有効成分です。

なので悪影響無く食べることが出来ますが、
ジャリジャリとした食感が美味しさとはかけ離れるため、
加熱するなどして料理に使うとよいでしょう。

賞味期限切れの納豆のおすすめのレシピは?

ネギやショウガやシソ、ミョウガなどの
香味野菜を加えると、美味しく頂けるのでオススメです。

賞味期限が切れて2,3日程度であれば、
添付のタレの他に醤油と刻んだネギを加えて美味しく食べることができます。

ネギの他にもショウガやシソ、ミョウガなどの
香味野菜を加えることで、
匂いやジャリジャリした食感を抑えて、
美味しくいただけます。

ただ新鮮さは失われているので、
加熱して納豆料理としていただくのがおすすめです。

・半熟状態の卵焼きで納豆を包んだ納豆オムレツ
・納豆を軽く炒めてパスタと絡めた納豆パスタ
・味噌汁の具材を納豆にした納豆汁
・納豆をそのままフライパンで押し焼きした納豆焼き

ちなみに、納豆は加熱すると、
血液サラサラ成分のナットウキナーゼが失われます。

しかしながら、その他の栄養素であるアミノ酸やビタミンは、
熱の影響を受けません。

最も適切なのは賞味期限内に食べることですが、
期限切れでも全ての栄養素がなくなるわけではないということですね。

まとめ

納豆を美味しく食べるために賞味期限があるということ、
それが過ぎても保存状態が良ければ、
ある程度期限にこだわりなく食べられることがわかりました。

「納豆は始めから腐っているから賞味期限を守らなくても大丈夫!」
という認識もありますが、
実は腐っているのではなく発酵した状態だということ、
そして、納豆でも腐る場合があることを理解しておきましょう。

手軽な上に栄養価の高い納豆は、
私達の最も身近なスーパーフードです。

美味しくいただくために、色々工夫をしながら楽しみましょう。

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