花粉症のレーザー治療の痛みはどうか?安全か?副作用はないのか?
2019/05/21
春は花粉が飛散する季節なので、
花粉症の方には、この上なく憂鬱な時期になりますね。
外出する時は、マスクと花粉症対策用のメガネを
しないといけないし、ティッシュや目薬も手放せません。
でも、レーザー治療なるものが簡単にできると
聞きました。
レーザー治療って痛いのか、
安全なのか、副作用はないのか、
気になりませんか?
「レーザー治療は、全然痛くない!」と聞きますが、
本当に、そうなのか?
何か気をつけないといけないことはないか、
不安な方は、ここでしっかりと
確認して下さいね。
花粉症のレーザー治療の痛みはどうか?
基本的に、
レーザー治療に痛みはありません。
麻酔をした後に、レーザーで鼻の中の粘膜の外側を
焼くだけなので、痛みはありません。
従来の治療方法に比べて、高い効果と持続性のある治療法です。
いわゆる、外科的手術とは異なり、
出血も少なく、簡単な表面麻酔で治療ができ、
治療時間も10分程度で、患者さんへの負担も最小限です。
最近では、近隣の耳鼻咽喉科でも、
CO2やアルゴンレーザーを導入しているところが増えており、
このレーザー治療もかなり身近なものになってきました。
実際のレーザー治療自体は、
両方の鼻孔に処置しても10分もあれば終了します。
少々煩わしいのは、
レーザー治療の前に処置する麻酔です。
レーザー治療の場合は、注射による麻酔ではなく、
麻酔液を含ませたガーゼを、鼻の中にいれて
浸透させる方法(浸潤麻酔)なので、
このガーゼを鼻孔に入れる間は、少々苦しいので、
多少の我慢が必要になります。
花粉症のレーザー治療は安全か?
基本的に、
レーザー治療は、安全な治療法です。
鼻炎治療用のレーザーを用い、鼻腔内の
下鼻甲介粘膜(かびこうかいねんまく)と言う部分に、
レーザー照射を行うだけの手軽で画期的な治療方法です。
通常、花粉やハウスダストなどの
アレルゲン(アレルギーを引き起こす原因となる物質)を、
この下鼻甲介粘膜の部分でキャッチします。
花粉症の方のように、鼻アレルギーの方は、
そこで、下鼻甲介粘膜がアレルギー反応を起こし、
赤く脹れてしまいます。
レーザー治療は、この炎症により肥厚した粘膜部分を、
レーザーによって収縮させ瘢痕組織(はんこんそしき)で
ガードさせる治療方法になります。
つまり、ぶよぶよに腫れた粘膜をレーザーで焼いて、
凝固させ、縮めることで空気の通りをよくすることができます。
この処置によって、外部から侵入した花粉や他のアレルゲンは、
この粘膜部分で、アレルギー反応を起こすことがなくなり、
鼻炎の症状が改善するという訳です。
このレーザー治療の安全性は、各種医学会でも実証済みですので、
ご安心下さい。
花粉症のレーザー治療の副作用はないのか?
基本的に、
レーザー治療には、副作用はありません。
ただし、レーザー治療の後、1ヶ月程は、
鼻水が出やすいのと、レーザー治療で焼いた粘膜が、
カサブタのようになり、鼻くそが詰まったように、
軽い鼻づまりになります。
軽く鼻をかんで、カサブタを外へ出すことで、
鼻の通りがよくなります。
副作用とは言えないかもしれませんが、
このカサブタが度々できることが、結構煩わしく、
唯一のデメリットと言えるでしょう。
ただし、今まで花粉症の薬を飲み続けていた方や
毎週のように、混雑した耳鼻咽喉科に通院していた方には、
たった1回で、花粉症の対策ができるので、
忙しい方には、オススメの治療法です。
花粉飛散シーズン中のレーザー治療は、
花粉が飛ぶ前の年末に受けた場合と比べて、
患者さんが実感できる改善効果が少なくなる傾向があるので、
できるだけ、花粉シーズンが始まる前に受けましょう。
まとめ
春は花粉のシーズン、憂鬱な方も多いですね。
最近は、近隣の耳鼻咽喉科でも、
案外、簡単にレーザー治療を受けられます。
レーザー治療自体に痛みはありません。
事前に麻酔の為、麻酔液を含ませたガーゼを、
鼻の奥に入れられる時、少し煩わしいだけです。
レーザー治療は安全ですし、副作用もありません。
ただし、事前に効果が期待できるかどうか、
検査を受けるのと、できるだけ、花粉のシーズン前に、
治療を受けることをオススメします。