喪中はがきの送り先の範囲!出す時期?薄墨で書くべきか他マナーは?
2017/10/14
喪中はがきを出す時、親戚や知人だとどこの範囲まで出すべきかについて、
詳しくまとめました。
親族や身内に不幸があった時に出す喪中はがきですが、そう頻繁に出す機会はないので、
いざ喪中はがきを出すことになったら、誰に出したらいいのか、悩むのは誰しも同じです。
故人のことを当然伝えるべき相手に、喪中はがきを出し忘れたことが原因で、後々、
人間関係にひびでも入ったら、目も当てられません。
そういったミスが原因の不信感は、なかなかぬぐい切れないので、くれぐれも
注意したいところです。
本記事では、喪中はがきを出す送り先の範囲とタイミングや薄墨で書くべきか、
他マナーについてご紹介しますので、ぜひ参考になさって下さいね。
喪中はがきの送り先の範囲は?
一般的に、
喪中はがきの送り先の範囲は、
毎年、年賀状を出している相手が基本になります。
喪中はがきは、一年以内に身近なご家族が亡くなった場合、
喪に服す期間であるので、喜び事となる年始のご挨拶や年賀状を送ることを
控えさせて頂く旨を、年賀状のやり取りをしている相手に
知らせる為に出す挨拶状のことです。
別名、年賀欠礼状とも呼ばれており、年賀状が出せない非礼を
詫びるものになるので、送り先は、今年、年賀状のやり取りをした方に
出せばいい訳です。
しかし最近は、身内など既に喪中であることを知っている相手には
出さないことが多いようです。
また、仕事関係の相手には、例年通り、年賀状を出すという方も
多いようです。
故人と関わりの深い人には喪中はがきを出しますが、
故人と面識のない、故人の存在を知らないような方には出さない
というようになってきているようです。
こちらが喪中はがきを出す前に相手から喪中はがきが届いた
ということもあると思います。
そういった時にはこちらからも喪中はがきを出しましょう。
喪中はがきは、身近な家族に不幸があったから年賀欠礼をします
ということを伝えるのが目的ですから、相手が喪中であるかどうかは、
別の問題だと捉えるべきです。
喪中はがきを出す時期、タイミングはいつ?
基本的に、
遅くとも12月上旬頃までには、
相手の手元に届くように送るようにしましょう。
あまり早く届くのもよくないのですが、
中には、11月下旬頃から年賀状の準備を始められる方もおられるので、
11月中旬から、12月上旬に、相手に届くように送ると
相手に迷惑をかけないですみます。
12月中旬を過ぎると、多くの場合、相手も年賀状の準備を始められるので、
それまでには届くように送るのがマナーになります。
ですから、11月中旬までには、喪中はがきを送る準備をすることを
おすすめします。
少し難しいのが、年末に不幸があった場合です。
喪中はがきは、年賀の欠礼の挨拶ですから、
基本的には、年内に届くように送れば、問題はありませんが、
本当に年の瀬も迫った12月末に不幸があった場合は、
それから喪中はがきを出しても、届くのが正月か年末ぎりぎりになる
という場合もあります。
それでも喪中はがきを出すという考え方と出さずに正月が明けてから
寒中見舞いという形で送るというやり方があります。
但し、年末だと既に年賀状を送っていることが多いと思いますので、
場合に応じて、臨機応変に対応しましょう。
喪中はがきは薄墨で書くべきか、他マナー!
基本的に、
喪中はがきを書く時の色は、
必ずしも薄墨色である必要はないとされています。
不祝儀袋の表書きが薄墨色を使って書くことから、
喪中はがきも薄墨色で書く人が多いようです。
薄墨色の意味は、悲しみの涙で墨が薄くなってしまったということを
あらわしているので、薄墨で書いても失礼にはあたりません。
また一般的には、
二親等のご家族が亡くなられた場合に、喪中はがきを出されることが多いです。
二親等とは、亡くなられた方から見て、父母、祖父母、兄弟姉妹、その配偶者。
更に、配偶者とその父母、祖父母、兄弟姉妹とその配偶者。
及び、子供と孫までが該当します。
但し、二親等以外であっても大切な方が亡くなられたことを
忍んでいる期間であり、年賀状を出すことに抵抗がある場合には、
喪中はがきを出される場合もあります。
喪中はがきでは、個人の年齢は「数え年」を使います。
数え年は、誕生した時を1歳として、それ以降元旦になるたびに、
1歳ずつ増えていきます。
切手に関しては、特に決まりはありませんが、
郵便局が売っている弔事用のものを使うと良いでしょう。
切手の場合は、弔事用の花文様の62円切手が売られています。
また、通常葉書でも切手の部分が胡蝶蘭の絵柄のものが売られていいます。
どちらも郵便局で「喪中用のもの」と言えば買う事ができます。
差出人については、連名でも個人でも良いとされています。
家族の連名、例えば夫婦で連名にする場合と故人との関係に近い一人だけを
書く場合があります。
一年の内に身内が相次いで亡くなった場合などは、
一つのはがきに二人の名前を連名で書いても良いとされています。
例えば、
「今年4月に父〇〇が〇〇歳にて永眠いたしました。
今年8月に母〇〇が〇〇歳にて永眠いたしました。
生前のご厚誼を深く感謝申し上げます。」
といった感じです。
年賀状などで、結婚や出産などの出来事を報告する場合はよくあります。
そういったタイミングであったとしても、喪中はがきの場合は、
そういったことを記入するのは避けるべきです。
喪中はがきは厳粛なもので、故人が亡くなったこと以外は、
書かないのがマナーです。
結婚や出産の報告は、喪中はがきとは別に出します。
時期的には年が明けてから寒中見舞いを送る際に、
一緒に報告するのが良いでしょう。
書き方に関しては、縦書きが多いです。
喪中はがきは、改まった挨拶状なので、伝統的な縦書きの方が良いです。
しかし、最近は横書きのものも出てきています。
横書きの場合、カジュアルになってしまう時があるので、
そういったことは避けたいです。
またフォントもカジュアルなものにはせず、
一般的な書体を使う方が良いでしょう。
もし、正月に年賀状が届いた場合は、寒中見舞いとして、
喪中で年賀状を送れなかった旨を伝えましょう。
なお、寒中見舞いを送る場合は、「松の内」といって、
お正月にお迎えした年神様が、家におられると考えられている期間が明けた、
1月7日以降に、相手の手元に届くように送ります。
まとめ
本記事では、喪中はがきを出す送り先の範囲とタイミングや
薄墨で書くべきか、その他注意すべきマナーについてご紹介しました。
私も以前、祖父が亡くなった際に喪中はがきを出したのですが、
その時、誰に出したら良いのか、どの様に出したら良いのかが分からず、
困ってしまったことがあります。
また、祖母が亡くなった時は、12月20日頃でした。
すでに年賀状を出してしまっており、そういった時には
どうしたら良いのかということで悩んだこともありました。
ただタイミング的にどうしようもなかったので、
喪中はがきも寒中見舞いも出さず、喪に服しました。
ただ、年賀状を出していない方から年賀状が届いた場合には、
常識に従って、寒中見舞いをお送りしました。
一般的には喪中はがきの準備は急にする訳ではないので、
早めにしっかりと準備をして取り組みたいものです。
本記事で、喪中はがきについて不明な点が明確になり、お役に立てましたら幸いです。