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子どもの性格は遺伝で決まるのか?育て方で決まる?今後変わるのか?

   

「氏か?姓か?」という議論は今も昔も行われています。

DNAなどを解析するように、
これだけ科学が進んだ世の中にあっても、子どもの
性格や遺伝、育ちについて、よく議論になります。

子どもがおられる方は、
子どもの性格と遺伝に関連性があるのかどうかを知ることは、
とても大切です。

今回の記事では、子どもの性格と遺伝の関連性について、
まず最初にお伝えしていきたいと思います。

それから、

・子どもの性格と育て方の関係
・子どもの性格は今後変えられるか

それぞれについてお伝えしていきます。

ぜひ参考にしてくださいね!

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子どもの性格は遺伝で決まるのか?

基本的に、最新の研究では、子どもの性格は、
遺伝と育て方(環境)が同じ割合で決まるというのが結論です。

「氏か?姓か?」という議論は今だけでなく、
昔から何度も行われてきています。

DNA解析、遺伝子組み換え、iPS細胞など、
科学が進んだ現代において主流となっている考え方は、
「氏も姓も大事である」ということです。
氏は、生まれ(遺伝)、姓は、育て方(環境)の意味です。

昔はどちらかというと、生まれ(氏、遺伝的要素)の影響の方が、
大きいのではという考えが主流でした。

 POINT! 

しかし、研究が進む中で、
生まれ(遺伝)の要素と同じくらいの割合で
育て方(環境)の影響が大きいのではという考えが強くなってきました。

そういったことに影響を与えたのが、脳科学などの発展です。

子どもの性格は育て方で決まるのか?

基本的に、遺伝と育て方(環境)は、同じ割合で、
子どもの性格に影響します。
無論、子どもにとって、遺伝は如何ともしがたいですが、
育て方次第では、子どもの性格を好転させることができます。

富山大学の友田先生のグループは、
脳科学の視点から「愛着障害」について
研究を進めています。

「愛着障害」は、「アタッチメント障害」とも言い、
子どもが不適切な環境、
特に親との関わりの中において不適切な環境で育つことによって、
子どもが発達障害の子どもと同じような状態になるというものです。

「発達障害」は、脳の機能障害とされており、
生まれつきのものとされています。

それと比べ「愛着障害」は生まれの時点では、
脳機能などに問題がなかったものが、
育ちの中において、悪い影響を受け、変質してしまい、
発達障害に似た状態になってしまったものを指します。

親子間の負の連鎖が話題になっています。
学力、経済力などよくあげられています。

そういったものと似たもので、「虐待の連鎖」というものがあります。
自分が虐待(親からの暴力)を受けて育った人は、
自分が親になった時に自分の子どもにも
虐待をしてしまうというものです。

これまで、それは、
「自分にとって自分の親がモデルとなっているから」
という理論が主流でした。

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一般的には親の育て方は、自分の親しか見ることができないので、
その親が虐待をしていた場合、
それを容認しやすいのであろうという考え方です。

しかし、脳科学の研究が進む中で、少し違う見方が出てきました。

子ども時代に親から暴力を受けた子どもは、
脳の中の自己コントロールを
司る部位の育ちに抑制がかかります。

その結果、そういった部分が十分成長できないまま、
大人になってしまいます。
自分が親になり、子育てに向き合った時、
子どもは大人の思うようには動いてはくれません。

もともと自己コントロールなどが苦手な状況で、
子どもが言うことを聞かないことで、
つい手が出てしまうというものです。

子どもの性格は今後変えられるか?

基本的に、子どもの性格は、
育て方(環境)に大きく影響を受けるので、その性格を変えられるかどうかは、
今後の育て方(環境)次第ということになります。

子どもの性格において、
環境の要素の影響が、多分にあることを既にお伝えしました。

前述の富山大の友田先生の研究では、
不適切な環境で育った子どもの
その後についても取り組まれています。

親からの虐待などによって、
「愛着障害」と診断された子どもがその後、
施設などで保護され、適切な環境において育てられて場合、
その子どもの状態は良好な状態へ変化していったというものです。

これは、愛着障害などの特殊な例だけではなく、
一般的な子どもにおいても、後からの影響によって、
性格に変化が生じてくるということを示しています。

人間の脳は非常に良くできています。
一時的に悪い影響などがあり、育ちに問題などがあっても、
後からリカバーができるようになっているということです。

これらのことは、交通事故などの外傷によって脳の一部の機能が、
うまく働かなくなった際などにも、同じことが起こるとされています。

うまくいかなくなってしまった部位を周りの部位が、
手助けするような形で補い合い、
元の状態に近い形まで戻るケースがあります。

このように人の性格などに大きな影響を与える「脳」は、
非常に変化することができるように作られています。

子どもの性格面を含めた成長においても同様です。
子どもの育ちのどの時点からであっても、
より良い方向へ努力をしていくことで、
変化が出てくるとされています。

まとめ

今回の記事では、
子どもの性格と遺伝の関係について、詳しくお伝えしました。

最新の研究では、子どもの性格は、
遺伝と育て方(環境)が同じ割合で決まるということ。

遺伝と育て方(環境)は、同じ割合で、
子どもの性格に影響するので、
育て方次第で、子どもの性格を好転させることができこと。

子どもの性格は、
育て方(環境)に大きく影響を受けるので、
今後変えられるかどうかは、今後の育て方(環境)次第であることを
お伝えしました。

性格は、生まれつきの遺伝的な要素同様、
育ちの中の環境的要素に大きな影響を受けています。

より良い方向へ育てることで、
どの時点からでも良い変化を起こすことは
可能だとされています。

この記事が、子育てに少しでもお役に立ちましたら、
とても嬉しいです。

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